ーBXテンパルはどのような会社だと感じますか？

日々、需要と供給は目まぐるしく変わっています。そのような中、当社のような「テント・シート製品の総合メーカー」はまだまだ成長していける分野であると思っています。中期経営計画の中でもそれが明確化されているため、会社をどのように進化させていくか、会社全体で考える風土ができていると感じますね。

特に社歴に関係なく、会社に有益な提案などがあった場合、会社も真剣に受け止め、実現しようと一緒に動く風土があります。私が中途採用で入社したばかりの時も、新入社員の意見は聞かないというようなことは一切なく、きちんと提案を認めてもらいました。

ー年功序列や勤務年数などは関係なしに、良い意見はどんどん採用していこうという社風があるのですね。

はい。会社にとってプラスなことであれば、経営層を含めて確認してくれます。「それならいけるね」という前向きな部分から、挑戦させてくれるところがBXテンパルにはあります。もちろん、行動したこと全てが上手くいくとは限りませんし、時には失敗することもあります。しかし、「やってみなければ何も始まらない」という結論を踏まえて考えていますので、解決策を一緒に考え、進めてくれるような会社だと思います。新入社員の方でも臆することなく、新しい風を吹かしてもらえれば嬉しいです。

ーコロナ禍でも多くの会社が影響を受け、また、先の見えない環境化の中、業績向上の結果を出せているのは、革新的なアイディアを生み出そうとする会社の姿勢も関係しているのかもしれません。この要因をどこにあると考えていますか？

新しいことにどんどん挑戦しようとする社風も関係しているでしょう。加えて経営層の判断が早く、きちんと従業員に還元しようとする姿勢もあるのかと思います。

人材は、会社の宝ですから、業績を上げることが出来た際には、従業員へ還元する考えを常にもって判断しております。これはBXグループ全体の方針でもありますが、全てのステークホルダーへの還元を今まで以上に拡大・拡充する施策をとっています。会社に貢献すれば還元されるという期待が、社員のみなさんにあるのも要因の1つかもしれませんね。

ーやはり、BXテンパルは従業員のための下支えをしっかりしようという意志を感じます。これは、働き方の環境や福利厚生にも現れているのでしょうか。

今では「働き方改革」という言葉が世間に広まっており、どんどん新しい働き方にしていこうという雰囲気が世の中にあると思います。

BXテンパルでも、働き方改革の一環として「フレックス勤務制度」「在宅勤務制度」などを取り入れており、2023年度からは「フリーアドレス」を本社に導入する予定です。（2023年4月導入済）

もちろん、混乱が起こるほど働き方を一気に変えようとは思っていません。当社とのお客様やお付き合いしているお会社との関係も十分に考慮し、適正で効率性が良い「働き方」とは何かを考えて進めております。過去からの流れも一つ一つ点検し、社内環境や福利厚生を提供したいですね。BXテンパルで働く従業員が最大限の力を発揮できるように、これからも社内の環境整備を模索していきます。

ーBXテンパルが扱う製品の特性について教えてください。

オーニングは、雨をよけたり日陰を作ったりと、お客様のちょっとした要望を叶えてくれる製品です。これら以外にも、環境の変化により用途が変わって追及される製品であり、今後様々な需要が生まれてくるのではないかと思います。

例えば、この数年で新型コロナウィルス感染症の流行が問題になっており、部屋の窓を開け換気をするように求められていますね。そこで窓を開けた時に、オーニングがあるのとないのでは、快適さが違います。コロナの流行前には、オーニングがコロナの感染対策に役立つものとは誰も予測できませんでした。これからも、今の段階では想像できないような需要が、時代の変化とともに生まれてくるのではないでしょうか。

またアーケード商店街やカフェなどでオーニングが使われるのは、雨よけとしての役割だけではなく「お客様が少しでも心地良く過ごせるように」という気持ちの提供でもあると思います。

残念ながら、「オーニング」という商材の知名度は高いとは言えず、必ずしも生活に必要なものではないかもしれません。しかし、生活の空間をより綺麗にする「快適空間の創造」の役割を担い、生活の中に彩りを与えるものだと思っています。生活を彩る＝幸せになるという表現が良いかもしれませんね。

ーオーニングはまだまだ多くの需要を生み出す可能性を持つ製品であることがわかりました。お客様にオーニングの魅力を最大限に伝えて提供するためには、製品についての理解が必要不可欠かと思います。BXテンパルに入社するためには、建材業界の知識は必須でしょうか？

いいえ、入社前に必ずしも業界知識が必要ということはありません。学校を卒業して社会人になったばかりの新卒採用の方や、他の業界から転職をしてくる中途採用の方を受入られるよう体制を整えております。

BXテンパルでは、新入社員研修をはじめとして、社員の特性や成長段階に合わせたオンボーディングプログラムなどがあります。早く独り立ちできるようにサポートしていきます。

ーそれでは、採用面接で重視していることは何でしょうか。

応募者の方が「当社で働くイメージができているかどうか」を重視しております。もちろんまだ入社していないので、会社の製品・採用ページや説明会などの少ない情報から、自分が働くイメージを考えるのは難しいかもしれません。

それでも、自分が活躍しているイメージができる会社に入社することが必要だと思います。特に社会人経験がない方は、面接時に「アルバイトで培ったコミュニケーション力を仕事に生かしたい」といったエピソードで臨まれる方が少なくありません。

しかし、そこからさらに一歩踏み込んで、自分なりの価値観を導き出して欲しいのです。そう考えたのは何故か、その経験を通して自分は何を得てきたのか、それは当社で働くことでも得られるのかをよく考えて頂きたいですね。これは中途採用の方でも同じです。これまでの実務経験がどのような形で貢献できるか、具体的にイメージができるかどうかが大切な一歩だと思っております。

応募者が持っている働くイメージが、BXテンパルでの仕事内容と乖離していないかを確認し、もし不一致があれば、丁寧に説明して理解度を深めていきます。当社に限らずですが、自分の培ってきた経験や仕事が、次に自分が求めている仕事に少しでも重ね合わせて想像できるような会社を選んで欲しいと思いますね。

ー入社前に、自分がどのように仕事をしているかを想定していることが大事なのですね。それでは、入社後にはどのような方が活躍できるのでしょうか？

当社で活躍しているのは、少し先の展開を予測して行動できる人です。時代や環境は常に変化していますから、変化することをプラスに捉えられる姿勢が大切です。

コロナ禍でも業績をキープしてきたのは、「先を見て考えて行動してきたこと」が大きな要因だと思います。これまで、オーニングの「アーム（オーニングを開閉する骨格部品）」などの主力部品は主に海外から調達していました。しかし、物流コストや納期のリスクを考えた結果、思い切って国産化に舵を切ったのです。その頃、製造業は海外からの部品調達が当たり前で、世の中の流れとは逆行した経営判断でした。ですが、その後間もなくして新型コロナウイルス感染症が流行したのです。多くの工場で生産体制が縮小する中、BXテンパルは部品の供給を止めることなく生産することができました。現状に満足せず、常により良いものを目指す姿勢がこうした結果に繋がったのです。

また、BXテンパルの体制として、営業の受注情報をもとに、自社の製造工場で生産し、設置工事からアフターフォローまで一貫しております。そのため、「前工程」「次工程」を意識をもって行動することが必要ですね。相手に思いやりをもって接している方が活躍していると思います。

ー社内でリレーバトンのように仕事を繋いでいくので、信頼できる人であることが大切ですね。それでは最後に、これからBXテンパルに入社してくる方へ向けてメッセージをお聞かせください。

BXテンパルは、2023年度に創立40周年を迎えます。40年という年月の中、決して順風満帆に来たわけではありません。先人の方が厳しい問題に立ち向かい、歴史を紡いできました。今現在のBXテンパルで働く私たちは、この先安定した会社運営を継続していけるよう日々努力しなければなりません。当社では、そんな未来を一緒に繋いでいく役目を担ってくださる方を心からお待ちしております。